オンライン交流会 子ども支援部会 まとめ

12/11実施された長野県レクとのオンライン交流会:子ども支援部会のまとめです

進行役より、分科会テーマ「先生、いつになったら遊べるの?子どもの支援について考える」を引用し、参加者各自の分科会参加理由、各自の実践や経験談を交えて、レクを活用して子どもが楽しむ、学ぶ、育つについて意見交換できたら良いと始める。

青木:仕事柄ネイチャーゲームなどで子どもと野外活動に関わる。親子での森林セラピーガイド、本と野外活動。子どもと関わる工夫や内容を学びたい。

井上:発達障害について。フリーマーケットに出店して子どもと関わる。コロナ禍でのワークショップのヒントを見つけたい。

井出:コロナ禍の中でどのように遊ぶか、どのようにレクリエーション活動ができるか。

佐藤:(4遊び発見から移動)保育園での読み聞かせやゲームなどで子どもたちと関わる。

柴野:(4遊び発見から移動)普段は大人相手だが、子ども時代の発達障害との関りに関心がある。

髙橋:教育関係者の資質や力量向上に関わっている。幼少期の森の中で自然体験活動を通じて自律神経の発達に関わることを重要視している。

両角:コロナ禍とオンライン授業。そのまま不登校へ。ゲームや動画依存生活を懸念。遊べない、遊び方を知らない子ども。レクの役割や子ども達にレクを通して身につける力について考えたい。

渡辺:子どもたちの放課後や週末の支援に携わる。ゲームの楽しさに魅かれる子ども達の実際。

話し合いの概要

・自然体験活動が自律神経の発達に作用する、障害のあるなしに関わらず癒し効果あり。
・小学校高学年や中学生になると自然遊びの頻度が減る。幼少期からの体験・経験が不可欠。
・じゃんけんどんぐり拾い、ウォークラリーで自然や歴史を見つけるといったレクリエーションアクティビティがきっかけをつくる。
・今は自然のあるところに出かけても規制の遊具で遊ぶことが多い。学校で子どもたちをキャンプに引率しても美術館めぐりとセットにしてしまうことが多い。その場の自然環境の中で〝遊びたおす体験〟に目を向けるべきではないか。
・長野には大自然はあるが身近なところに遊べる自然公園が少ない印象。神奈川や千葉などには大自然はないが遊べる自然公園が身近に整備されている印象。
・オープニングのデータから、長野は地域行事への参加率が高く公民館の数や利用頻度が高かった。それだけ地域に根差した生活と交流があるのではないか。神奈川の場合はそれらを意図的に作り出す必要がありそう。
・母親向けに遊び支援を行うことで、子ども支援につなげている。
・指導者(支援者)の力量不足。体験不足。自然がそこにあっても教材化できない。
(道具や工具の使い方、先人の知恵、生活スキル、自然環境での遊び方、等)
・児童クラブや学校指導者の研修にあるレクリエーション研修は、ほとんどが手遊び、レクゲームばかり。研修内容として悪くはないが、これからの子ども支援を考えると、自然体験のスキルや屋外環境に合わせて遊べる力・方法の習得といった研修が重要。
・レクリエーション活動は大人から子どもまでの場広い世代を対象とし、その中で年齢の上下関係やナナメの関係からの助言や注意が子どもたちを伸ばす。世代間交流の文化が衰退・断絶してしまっている。関わりあう場を創りだすことがレクに求められている。

まとめ

 これからのレクリエーション活動の「子ども支援」において喫緊の柱とすべきは、手遊びやレクゲームの指導・習得ではなく、レクリエーションの名の下で、
➀世代間交流ができる身近な遊び場を創りだす取り組み
②季節に合わせた自然環境遊びを教材化していかれる能力向上
③世代間交流を促進できる支援者、身近な自然環境で豊かに遊ぶ力をもつ支援者を育成していくこと
と言えるのではないか。

コメントする