3月8日(土)軽井沢自治会館にて令和6年度第三回フォローアップ研修会が開催されました

タイトルは『心をつなぐレクリエーションで、自らを高めよう』、副題が「高齢者施設、児童施設向けのアクティビティを肴に情報交換しましょう」です。ZOOM参加を含めて30名以上が参加されました。
第一部は日レク事業部部長の後藤剛彦氏より、「日レクの重点施策および神奈川県レクの役割と期待すること」について講演がありました。
■日レクの重点施策について
日レクでは、中期計画2024を策定。ミッションとして「すべての人が楽しさと喜びを分かち合える社会をつくる」を掲げ、「心の元気づくりを推進」のために、都道府県レクリエーション協会とともに、レクリエーション運動の発展に向けた事業展開をしていくと述べられました。
具体策として、
①都道府県レクリエーション大会の開催を推進
②レクリエーション活動の普及~地域レク協会の育成、toto助成活用による経費の軽減
③広報活動~顧客となる事業所等への認知度アップ、SNS活用で若い世代の取り込み
④公認指導者の活躍の場づくり~講師派遣事業、行政からの事業受託
⑤公認指導者の養成と育成~公認指導者を増やす、協会を担う人材の獲得
の5本柱にて進めるとしています。
■神奈川県レクリエーション協会の役割と期待について
<現状認識>
・公認指導者数の推移~減少化が止まらない
・公認指導者の更新状況~未更新者が22%、うち課程認定校卒業生の1回目未更新者は75%
・市町村レクリエーション協会の加盟数~13協会(2016年度21協会)
・課程認定校~2校、養成人数は28名(2018年度94名)・公認指導者数987名(全国11位)~人口比の割合は0.107%で全国最下位
・課程認定校数2校(全国27位)、養成人数全国22位、高等教育機関設置数全国6位
<期待すること>
・養成講座の活性化~都道府県人口2位の県民を対象にした講座を複数会場で開催できないか
・公認指導者と県レク協会・地域レク協会の結びつき強化&組織化~スキルアップ制度の昇級に向けた支援、減少化傾向の市町村レク協会とのつながりづくり
・新規課程認定校の発掘
と述べられ、県レクに大いに期待するとエールを送られました。
第二部は日レク事業部専門職の津幡佳代子氏より、「日レクが目指す姿」について講演がありました。
日レクが考える目指す姿とは・・・
まずは『レクリエーションの認知度を上げること』です。
そのためには、レクリエーション・インストラクターが「さまざまな現場で実践力を発揮して活躍すること。」たとえば「子ども支援(仲間づくり、体力向上etc)の場」「高齢者支援(介護予防、生きがい支援)の場」「地域行事の場」等々でレクリエーションの存在感を示せるかが鍵となります。
それはー人一人が、まずは「実践力を磨いていく」こと。そしてそれぞれの現場での活動を通じてレクの楽しさを体感してもらうこと、そのことでレクリエーションの認知度を上げていく。それが支援現場で「レクリエーションの存在意義や価値を高めること」となり、ひいては「各都道府県や地域レクリエーション協会の存在意義を高める」ことにつながっていくと考えています。
そのためには、レクリエーション・インストラクターは「実践力(レクリエーションをやる力)」「講師力(レクリエーションのやり方を教える力)」「講師育成力(講師の育成力)」のスキルを日々磨いていく必要があります。
現在日本レクリエーション協会においては、レクリエーション・インストラクタースキルアップ制度を設け、「レクリエーション・インストラクター(RI)」「準中級RI」「中級RI」「準上級RI」「上級RI」の5つの階梯でスキルに合わせた認定制度を設けている。現場で経験を積み重ねてステップアップしていって欲しい。
またその支援現場やレク活動を通じて、レクリエーション・インストラクター資格取得志望者が増えることが想定されます。一方、その対象者を指導することで講師力の向上につながり、そして講師育成力にもつながっていくという好循環が生まれていくのではないか。この好循環を作り出すことこそが究極の目標である。そして各都道府県や地域レクリエーションが好循環の流れをつくり出せるように支援していくのが日本レクリエーション協会ということになります。
※当協会ではレクリエーション・インストラクターのスキルアップの一助として『レク力(ヂカラ)向上委員会』を発足させた。ここでは全国で活躍される上級レクリエーション・インストラクターを講師に招き、そのノウハウを直接学ぶべく、ZOOMで4回、対面で2回のコースで研修会も開催しています。
津幡氏は、『レクリエーション・インストラクターが「実践力」「講師力」のスキルを高め、「講師育成力」を高めることが、レクリエーションの認知度アップ、ひいてはレクリエーション発展への好循環のカギとなる』と強調されていました。
第三部は現場の第一線で活躍されている、井上美乃里氏(高齢者施設)、田村武司氏(児童施設)からの経験談や留意点、レクの実技が行われ情報交換となりました。
レクリエーションのスキルを上げるには現場で実際に経験を積んでいくことが何よりも大切であること。県レクが行っている「レクインターン制度」や、県からの委託事業「レクの先生がやってくる」等で「実践力」や「講師力」を上げていくやり方を一層活用していくこと。またその事業機会を増やしていくことなどの活発な意見がだされました。
大いに実りのある研修会となりました。
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