てやんでぃ、べらぼうめ!レクリエーションの資格を取ってみやがれってんだ!

神奈川県レクリエーション協会では、今年度も「レクリエーション・インストラクター養成講座」を9月から開講します。ただいま絶賛、参加者募集中です!

 日本レクリエーション協会1月発行の「Recrew」(レクルー)No.712に〝学校に今こそレクリエーションが必要〟だと特集されていました。

 私の友人が小学校で教員をしています。彼は自分のクラスや授業の中でレクのアクティビティを実践したりレク的発想で学級経営をしたりしていて子どもたちから人気の先生です。当然、同僚の先生方からも一目置かれることになります。学級経営や子どもの関心を引き付けるコツやテクニックについて「なぜ」「どうすれば」と問われるそうです。

 教員不足と言われる今、教員を仕事に選ぶ方々には頭が下がります。が、本業である教材研究や保護者対応に時間と体力精神力を費やしても学べないことがあるのです。それが「レクリエーション」でありレク的思考発想なのです。

 スマホを一人1台持つ今、YouTubeにはレクネタ(アクティビティ)はごまんとあります。動画で観られるため、動作だけでなく歌のリズムやスピード、指導のコツまでも、あっさり習得できてしまいます。それで学び子どもたちを魅了する学級経営へ変身させてしまう器用な方はもちろんいます。しかし多くの場合、一朝一夕に行かないのが世の常。

 そこで私の友人は同僚に伝えます。「私はね、〝レクリエーション・インストラクター〟という資格をもち地域でも活動しているの。レクリエーションにはライセンスがあるんです。教員ならレクリエーションの勉強をしておいた方がいいですよ。」とね。

 レクリエーション(遊び)に資格があると聞いて現場の同僚先生方の中にはびっくりされる方も多いとか。資格取得したからといっても、学んだことを繰り返し試行したり他のレク支援者の技を見たりして学ぶなど継続的な自己研鑽が欠かせません。講座を受けることでお互いの経験を検証する場(機会)や相談できる仲間と出会うチャンスが生まれます。

 私と友人は20年程前にレクリエーション・インストラクター養成講座を受講して資格を取得した同期です。私も彼もそれぞれの職場や地域でこの20年間レクリエーションを続けてきました。

 有名な資格取得サイトを検索すると、出てくる、出てくる、レクリエーションを冠した資格の数々。まさに百花繚乱のごとし。でも多くの資格が民間資格。履歴書に書いたとしても給料アップや職階アップにはつながらないでしょう。

 私達が開催する「レクリエーション・インストラクター養成講座」は、日本レクリエーション協会から資格が付与されるものです。
 日本レクリエーション協会は、戦前の日本厚生協会を引き継ぐ王道であり老舗です。戦後は集団就職で働く方々を対象にした職場レクを牽引しました。高度経済成長後は学校レクに注力します。バプル期前後は介護や生涯スポーツ、余暇開発、自然型活動などに力を入れるなど、その時代のニーズに応じて経験とノウハウを蓄積して今も続いているのです。現在は地域コミュニティづくりや防災レクへとそのアプローチは広がっています。

 世界がIT化し、コロナ禍を経て、人々が求める楽しみや癒しは、より個別化と細分化に拍車がかかりました。同じ興味のあるもの同士、ネットを介して新しいコミュニティをつくり楽しむ時代となりました。みんなで集まって楽しむことを常として一時代を築いてきた子供会や数々の青少年育成活動は、残念ながら減少・解散の声が多く聞かれるようになりました。
 それでも私達は人間という生き物だからでしょうか。ネットに頼って便利と言いつつも、時には人恋しくなり人の温もりに触れたくなって雑踏や人いきれに焦がれたり、チームワークや絆に感動して涙したりもします。人と人の関わりは煩わしい半面、無くすことはできないということなのでしょう。

 こうした現代において、人と人をつなぐきっかけを示し、心と身体を元気にしようと踏ん張っているのが〝レクリエーション〟なのです。再創造なんて直訳することもありますが、自分事と考えて意訳すれば、「自分自身を日々新たにすること」とか、「昨日より、ちょっぴり楽しく明るい自分になりたい」となります。
自らを新たにする=レクリエーション〟って、とても魅力的ですよね!

 「レクの資格を取って役に立つの?」 こちらもよく聞く質問です。レクの資格を取得するにも継続するにもお金がかかります。ですが、「自分を取り戻す、自分を磨く」資格であり、「仲間との出会い」と考えると、その費用が安いか高いかは、その人の価値観次第。人と比較するほどバカバカしいことはありませんよね(笑)。資格=自らの市場価値でもありますが、前述の通り、資格を取得したからって給料アップや職階アップにはつながりません。
だったら、王道老舗の資格を取りましょうよ!

 2024年度のレクリエーション・インストラクター養成講座には12名の方が参加してくださいました。わずか3日間の集合学習でしたが、閉講式を終えた後も皆さん去りがたく、会場出口で連絡先の交換をしたり、しばらくおしゃべりや写真・動画撮影をしたりしていました。「やってよかったレク活動 学んでよかったレク運動 もってよかったこの仲間」(神奈川県レクリエーション協会キャッチフレーズ)

 今年度2025の養成講座の会場は横浜です。学習内容は集合学習が3回のみ。自宅での通信学習もあります。通信学習がちょっと面倒ですが、こちらもそれぞれの生活サイクルの中で自由に学習できるように配慮された学習スタイルとなっています。何度でも見直せるのが良いのです。私と友人も会場でお待ちしています。

 さてここからはスコーレを受け取っている皆様にお願いです。このスコーレの多くはこれまでレクリエーションに関わった個人や施設に送られています。レクリエーションへの賛同者を増やし、レクリエーションの裾野を広げるために、ぜひ、これまでレクリエーションをご存じない方々に、レクリエーションの楽しさを伝えて、養成講座への参加を誘って呼びかけてください
どうか、どうか、よろしくお願いいたします。
(指導者養成委員会委員長 渡辺 建)

※1960年代職場レク、1970~90年代は生涯スポーツ、余暇開発、自然型活動など
出典:日本レクリエーション協会ホームページ レクリエーション運動の歴史

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